ランスへの旅 Il viaggio a Reims |
作品 原作者:フランスの作家スタール夫人「コリンヌ、あるいはイタリア」から着想 国王の戴冠式が行われるランスへの旅をめぐるドタバタ劇。 |
オペラの復活 「ランスへの旅」はフランス国王シャルル10世(1757-1836)の戴冠式を記念して1825年に作曲された。 |
アルベルト・ゼッダ このオペラの復活に力を注いできたのが、ロッシーニ研究の権威で指揮者のアルベルト・ゼッダである。 「ランスへの旅」は驚くべき作品です。登場人物は多いし、はっきりしたストーリーがなく、劇場での上演が難しいオペラです。3時間のうちに17人もの人物が次々と登場するのですから。たとえ音楽が美しくても、この風変わりなオペラの上演は不可能だと考えていました。けれど驚くことに「ランスへの旅」の上演は世界的に多くなっているのです。 ロッシーニの魅力は、何かが起こったとき人の心がどうなるか・・・その表現が簡潔なところです。彼のキーワードは「軽快さ」です。 (アルベルト・ゼッダ氏の言葉) 「楽観的に現実を捉えること・・・それが人生の助けになる!」 |
ランス大聖堂 歴代フランス国王の戴冠の秘蹟を授ける聖別式が行われる由緒ある大聖堂。
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シャルル10世(1757-1836) 復古王政のブルボン朝最後のフランス国王。 兄のルイ16世とは不仲であったが、王妃マリー・アントワネットとは遊び仲間。 ⇒オペラ「ラ・ボエーム」
晩年は新たな受け入れ先となったオーストリアで過ごすが、コレラにかかって死去。 |
登場人物と関連するオペラ ⇒オペラ「トスカ」 ⇒オペラ「フィガロの結婚」 貴族の横暴を平民が懲らしめるという内容にフランス国王ルイ16世は激怒。一旦は上演を禁止したが、王妃マリー・アントワネットが上演をねだり、また貴族たちも自分たちをコケにする話しをブラックジョークとして面白がり、ついに上演が解禁された。 |
晩餐会で歌われる賛歌の意味(歌唱順) |
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配役 |
国旗 | 賛歌 | 解説 | 曲名 |
トロムポノク男爵 | ![]() |
ドイツ賛歌 |
乾杯の音頭に続いてドイツ国歌に合わせてヨーロッパの調和を賛美 |
♪今こそ王が民衆を束ね |
メリベーア公爵夫人 | ![]() |
ポロネーズ |
いかなる時にも国を守る勇敢な兵士たちを賛美 |
♪勇敢な戦士たちよ |
リーベンスコフ伯爵 | ![]() |
皇帝陛下帰還の歌 |
ロシア皇帝の帰還を祝った時のメロディーにのせて マリー・テレーズ・ド・フランスはルイ16世とマリー・アントワネットの長女 |
♪名誉、栄光、そして最大の敬意を |
ドン・アルヴァーロ | ![]() |
スペインの名曲 |
ルイ・アントワーヌはシャルル10世の長男でマリー・テレーズと結婚 1823年、フランス軍はトロカデロの戦いでスペイン国王フェルナンドを釈放した。 |
♪崇高な指導者に敬意を |
シドニー卿 | ![]() |
ゴッド・セイブ・ザ・キング |
イギリス国歌に乗せて アンリ・ダルトワはシャルル10世の孫でブルボン家最後の王位継承候補だったが王政復古が実現することは無かった。 |
♪命の樹木の大切な芽を |
フォルヴィル伯爵夫人と 騎士ベルフィオール |
![]() |
二重唱 |
マリー・カロリーヌ:ド・ブルボン(1798-1870)はフランチェスコ1世の子で、アンリ・ダルトワの母 |
♪新しいエンリーコの母君が |
コルテーゼ夫人と ドン・プロフォンド |
![]() |
二重唱 |
夫人の出身地であるチロルのリズムで新王の未来を祝福 |
♪より活気ある、豊かな |
コリンナ | ![]() |
フランス王シャルル10世 百年また百年・・・わたしたちは常に守られるのです不滅の神聖なるおぼしめしに |
くじ引きで選ばれた即興詩のテーマは「フランス王シャルル10世」 |
♪黄金の百合が落とす快い影に |
全員 |
大合唱 緑の茎に絶えず黄金の百合が花をつけ フランス万歳 勇敢なる国王 万歳 |
フィナーレまで10分間の壮大なロッシーニ・クレッシェンドが続く |
日本での上演と配役
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配役 | 役柄 |
2015年 |
2019年 |
2019年 |
2019年 |
2019年 |
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指揮者 |
アルベルト・ ゼッダ |
園田隆一郎 | 箕輪健太 | ||||||
ピアノ |
土屋麻美 | 河崎 恵 | |||||||
コリンナ | ローマの女流即興詩人 | S | 佐藤美枝子 | 砂川涼子 | 光岡暁恵 | 高津桂良 | 刈田享子 | ||
メリベーア公爵夫人 | ポーランド出身 イタリアの将軍の未亡人 |
MS | 鳥木弥生 | 中島郁子 | 富岡明子 | 斎美希子 | 久利生悦子 | ||
フォルヴィル伯爵夫人 | ファッションに夢中な 若き未亡人 |
S | 光岡暁恵 | 佐藤美枝子 | 横前奈穂 | 宍戸美法 | 鈴木昌子 | ||
コルテーゼ夫人 | 温泉宿「金の百合亭」の 女主人 |
S | 清水知子 | 山口佳子 | 坂口裕子 | 上木由里江 | 小田嶋薫 | ||
騎士ベルフィオール | フランスの若き士官 | T | 小山陽二郎 | 中井亮一 | 糸賀修平 | 勝又康介 | 佐藤慈雨 | ||
リーベンスコフ伯爵 | ロシアの将軍 | T | 山本康寛 | 小堀勇介 | 山本康寛 | 宗像成弥 | 川野浩史 | ||
シドニー卿 | イギリスの軍人 | BR | 伊藤貴之 | 伊藤貴之 | 小野寺光 | 奥村泰蔵 | 神田宇士 | ||
ドン・プロフォンド | 文学者、骨董マニア | B | 久保田真澄 | 久保田真澄 | 押川浩士 | 金子亮平 | 伊東達也 | ||
トロムポノク男爵 | ドイツの少佐 音楽愛好家、会計係 |
B | 三浦克次 | 谷 友博 | 折江忠道 | 平岩英一 | 青木貴義 | ||
ドン・アルバーロ | スペインの提督 | BR | 牧野正人 | 須藤慎吾 | 上江隼人 | 吉川賢太郎 | 吉川賢太郎 | ||
ドン・プルデンツィオ | 「金の百合亭」の医者 | B | 柿沼伸美 | 三浦克次 | 田島達也 | 中原和人 | 高橋雄一郎 | ||
ドン・ルイジーノ | フォルヴィル夫人の従弟 | T | 真野郁夫 | 井出 司 | 曽我雄一 | 坪内 清 | 坪内 清 | ||
マッダレーナ | 「金の百合亭」のチーフ | S | 河野めぐみ | 牧野真由美 | 橋未来子 | 岩本久美 | 八方久美子 | ||
モデスティーナ | フォルヴィル夫人の召使 | S | 但馬由香 | 丸尾有香 | 田代直子 | 鈴木千鶴 | 宮下 麗 | ||
アントニオ | ホテルのボーイ長 | B | 立花敏弘 | 岡野 守 | 田村洋貴 | 五島泰次郎 | 五島泰次郎 | ||
デリア | ギリシャの孤児 | S | 山口佳子 | 楠野麻衣 | 中井奈穂 | - |
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ゼフィリーノ |
世話人 | T | 藤原海考 | 山内政幸 | 有本康人 | - |
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