2002年
5月29日〜6月5日

聖都ペテルブルク白夜祭と
モスクワ音楽の旅


マリインスキー劇場

マリインスキー劇場外観

ツアーバスと劇場正面


マリインスキー劇場内部
オーケストラボックス 貴賓席 劇場内部の座席 ピエール・ヴィーヤルス

バックステージツアー
過去の名作オペラの衣装 イレナイフチェーヴァ先生に
「眠れる森の美女」のリハーサル指導を
受ける、ソログブさんの華麗な舞い
Natalia Sologub
さんは現在
セカンド・ソロリスト
今夜の演目「ぺトルーシュカ」の
舞台準備
狭いバックステージにはバレエ・オペラの小道具が一杯

聖ペテルブルク、白夜祭

白夜祭(Stars of The White Night=今年で10回目

マリインスキー劇場の芸術監督、現代指揮界の鬼才、
ワレリー・ゲルギエフのコーディネート(バレエ、オペラ)

Saint Petersburg artistic directorValery Gergiev

恒例の「白夜祭(Stars of the White Nights Festival)」が531日〜630日の1カ月間、
サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場(
Mariinsky Theatre)を中心に開催される。  


オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」

作曲者の息子である
Maxim Shostakovich氏
の指揮に大喝采(中央)
フィナーレ 舞台挨拶

オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」

レスコーフの同名の小説(岩波文庫)の忠実なオペラであるが、
近代のロシア文学がそのままオペラになったという大変深刻なオペラ。

     ムソルグスキーは展覧会の絵で有名(ラベル編曲)オペラは「ボリス・ゴドゥノフ」が唯一の作品

6月1日(土)19:00開演 上演時間:約2時間40分-3時間30分
一幕48分、第二幕48分、第三幕26分、第四幕32分
作曲:ディミトリ・ショスタコービッチ
脚本:アレクサンドル・プレイス
ボリス・イズマイロフ:Vladimir Vaneyev
ジノーヴィ・ヴォリシェヴィッツ:Leonid Zakhozhaev
カテリーナ:Larissa Gogolevskaya
使用人セルゲイ:Victor Lutsiuk
女囚ソネートカ:Nadezhda Vasilieva


フォーキンスバレエの夕べ

バレエ「ペトルーシュカ」
作曲:イーゴル・ストラヴィンスキイ

バレリーナ:Janna Ayupova
ペトルーシュカ:Viacheslav Samodurov
ムーア人:Islom Baimuradov




 

 

 

 

 

ペトルーシュ」カ、舞台挨拶

バレーの名門学校「ワガノワ」バレースクールに留学する
二人の日本人、小澤さんと平尾さんのサイン。
いつか日本を代表するプリマドンナになることだろう。

「バレリーナ」を熱演したアユポヴァさん

交響組曲「シェエラザード」

バレエ・ドラマ
音楽:ニコライ・リムスキー・コルサコフ
(交響曲組曲≪シェヘラザード≫)
振り付け:ミハイル・フォーキン
再現;イザベル・フォーキナ、アンドリス・リエパ
装飾・衣装:レフ・バクスト
再現:アンナ・ネージュナヤ、アナトリー・ネージュニイ
シャリアール:Vladimir Ponomarev ヴラディミル・パノマレフ
ゾベイダ:Svetlana Zakharova
金の奴隷:Yevgeny Ivanchenko

ゾベイダ
ザクハローヴァ
金の奴隷
イヴァンチェレンコ
シェエラザード、フィナーレ シェエラザード、ハイライト

これはご存じ「アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)」の主人公の名前です。
サマルカンドのシャーザマーン王は妃が浮気をしている現場を見つけて激怒。
二人を切り捨てました。
その兄でペルシャ王のシャリアールも自分の妃の浮気を知り、
二人は女性不信に陥って旅に出ました。
二人はそこで魔物の女に出会いますがその魔物の女も夫の目を盗んで
浮気を重ねており、浮気相手の男の指輪をコレクションしていました。
その指輪は570個にもなっていました。

魔物でさえも妻の浮気を防ぐことはできないのか、と
ますます落ち込んでしまった二人の王は
沈んだ気持ちのままそれぞれの国に帰りますが、
兄のシャリアールは国に帰るとぶち切れてしまい、まずは自分の妃を殺害。
そのあと毎日城下から娘を差し出させては一晩だけ妃にした上で
翌朝殺害する、ということをし始めます。

あっという間に城下からは王に殺されるか逃げ出すか隠れるかして、
娘の姿が見えなくなってしまいました。
ある日王が大臣に「娘を誰か連れて来い」というと、
大臣は「もう城下に娘はおりません」といいます。
すると王は「お前のところにも娘が2人いたろう。
その娘でよいから連れてこい」といいます。

大臣が家に帰って困っていると、
娘のシェエラザード
は無理に父の悩みを聞き出し、
自分が行くと言い出します

そして妹のドゥンヤザードも一緒に付いていくというのです。

二人の娘が王の寝室に入りますと、
妹のドゥンヤザードは姉のシェエラザードに
「お姉さま。いつものようにお話を聞かせてくださいよ」といいます。
シェエラザードが「王様のお許しがあれば」と言いますと、
王もどんなものか一応聞いてみようと思い、それを許可します。
こうしてシェエラザードの話が始まりました。
その話は朝まで続き、しかも朝いいところで途切れてしまいました。
王様はその話の続きが気になります。
そこで二人を殺さずに、翌晩もその続きを話してくれるように頼みました。
こうしてシェエラザードの話は翌晩も、その翌晩も続いていき、
それは千夜と一夜にも及びました。。。。

アラビアンナイトの各物語の冒頭は、
おお、恋多き王様、私の聞き及びましたところでは・・・・」で始まり、
「・・・・この時、シェエラザードは朝の光の近づくのを見て、
つつましく口を結んだ」という言葉で終わる。

リムスキーコルサコフの交響詩は次の4楽章からなっています。

1.海とシンドバッドの船  The sea and Sindbad's ship  (前奏曲)
2.カレンダー王子の物語   The story of the Calendar Prince(バラード)
3.若い王子と王女         The young prince and the young princess(アダージョ)
4.バクダッドの祭,海,船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲。 Festival at Baghdad(フーガ)

「自分自身の空想とほぼ同じ方向に、聴衆の耳を振り向けさせるために、
内容を暗示するような標題を付けてみた。
もし聴衆がこれを交響曲として好むならば、四つの楽章に共通した主題を
もととした、なんとなく不思議な物語に接するような、
そうした印象を持ってくれさえすればよい」(リムスキーコルサコフ)


火の鳥

ロシアのおとぎ話、2幕
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
脚本・振り付け:ミハイル・フォーキン
再現:イザベル・フォーキナ、アンドリス・リエパ
装飾・美術:アレクサンドル・ゴロヴィン、レフ・バクスト、ミハイル・フォーキン
再現:アンナ・ネージュナヤ、アナトリー・ネージュヌィ

出演:
   火の鳥:Irma Nioradze
   美の王女:Yana Serebriakova
   王女たち、勇士、兵士、カエル、醜女、森の精―バレエ・アーチスト
       およびアンサンブル

火の鳥を熱演
Irma Nioradze

火の鳥、フィナーレ

火の鳥、ハイライト


不死の王国。薄暗い闇の中。
遠くに禁じられた庭と石の壁に囲まれた魔法の城がうっすらと見えてくる。
夜が明ける。木々には謎の炎で金のりんごが燃えている。
羽根を輝かせ、火の鳥が現れる。

炎を燃やしながら、火の鳥は木に舞い降り、旋回して飛び回る。
彼女を捕まえようと柵を越えてきたイヴァン王子には気づいていない。
とうとう、彼が火の鳥を捕まえる。火の鳥は振り切って飛び立とうとするが、
王子の力強い腕が彼女を強く押さえつけている。
火の鳥が放してくれと頼む。
王子が彼女の懇願に譲歩する。火の鳥は空高く遠ざかっていく。
不死の者に捕まっている王女たちが、楼閣から不死の庭へと降りていく。
彼女達ははしゃぎながら、木々の周りで金のりんごをもて遊んでいる。
庭の奥に隠れていたイヴァン王子は娘達のもとに出て行くことにする。
王女は自分達がさらわれて捕まっているという、
悲しい身の上を話して聞かせる。
娘達は悪い不死身の老人の魔法にかかっているのだ。
隅々から不死身の老人の家来達が這い出し、
最後に不死身の老人が現れる。
王子が逃げようとするが、不死身の老人の兵士が彼を捕らえ、
多くの恐れを知らぬ勇士たちの辿った運命―石に変えられること―が
彼を脅かす。
しかし絶体絶命の瞬間、イヴァンは火の鳥の羽根を思い出す。
彼女は彼の呼ぶ声を聞き、驚く不死身の老人の家来達の間を旋回する。
彼女の踊りが王国の不死の者達を惹き付ける。
このとき、イヴァン王子が不死の老人の魂が入っている
大きな卵を手に入れる。
この卵を割ると、不死の老人は息絶えて倒れる。
(プログラムより翻訳)


マリインスキー劇場公式サイト