「天使と悪魔」のテーマによるローマ市内観光 |
向かい合う頂点同士をボールペンで結びながら、ラングドンの指は震えた。眼前の地図に浮かび上がったのは大きな十字架だった。
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ロトンダ広場[パンテオンの北側広場]のオベリスク
パンテオン ラファエロ・サンティ(1483-1520)はパンテオンに埋葬されている。(p67)
パンテオンほど土にゆかりのある場所は、ローマじゅう探してもないだろう。 パンテオン内部の空気はひんやりと湿っていて、歴史の重みを感じさせた。
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ポポロ広場は完全は楕円形に整えられているばかりでなく、
生まれてこのかた、こんなに美しい礼拝堂があるとは想像したこともない。 しかし、何にも増して目を瞠らされたのは二つの大きな建造物の存在だった。 さらに信じられないことに、まだ先があった。
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サンピエトロ大聖堂
ヴァチカン美術館
サンピエトロ広場にはエジプトのオベリスクがある。
広場の中央に、カリギュラ帝のもたらした350トンのエジプトのオベリスクが建っていた。
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バルベリーニ広場 サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 聖女テレサの法悦
火のついた天使の槍が、道を指し示す標識灯さながらに高く掲げられていた。(p264) 「聖女テレサの法悦」の天使の手には火の槍が握られている。
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ナヴォーナ広場=(オベリスク、四大河の噴水) 最後に印をつけた場所がどこかを確認しようと身を乗り出すと、驚いたことに、4番目の地点はローマでも名高いナヴォーナ広場のど真ん中だった。この広場にベルニーニの作品はない。 ナヴォーナ広場の中央、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会の正面に、ベルリーニは代表作のひとつとなる彫刻を製作した。
この噴水で最も印象に残るのはその高さだ。大理石の一種であるトラバーチンでできた中央部分だけで20フィート以上ある。 一羽のシロハトは、異教では平和の天使の象徴だ。 十字。ローマの街を十字形に切って道しるべが置かれていたことに、ラングドンはいまなお驚愕していた。 左手では、サン・ピエトロ広場に押し寄せた報道陣の証明が際立っている。 ラングドンは身震いしつつ、シロハトを仰ぎ見た。首をひねって顔の向きを合わせ、それから地平線へと視線をさげる。 |
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それはローマで最も有名な建物のひとつだった。ヴァチカンに斜めに接するテヴェレ川の岸に屹立している。 古い石造りの城壁は、柔らかな光を放つ投光灯によって鮮やかに照らし出されている。 最後の発見に息を呑みながら、ベルニーニによるオベリスクの巨大な十字がいかにもイルミナティらしい形で城の位置を示していることに気付いた。 サンタンジェロ城 イル・パセット
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