ジャンニ・スキッキ
Gianni Schicchi


 

あらすじ

とき:13世紀
ところ:イタリア・フィレンツェの金持ち老人ブオーソの寝室   

ブオーソはたった今、息を引き取ったばかり。
親族はとりあえず悲しんでいるが、気になるのが残された遺産。
全財産を修道院に寄付するという遺言状があるとの噂もあり気が気でない。
一同が部屋を探し始めたところリヌッチオが遺言状を発見した。
ところでリヌッチオラウレッタは恋人であるが、親族が結婚を許してくれない。
そこで遺言状を皆に渡すかわりに遺産が入れば結婚を認めてほしいと頼むが、一同は持参金無しの娘はダメだと相手にされず遺言状は取り上げられてしまった。
いよいよ親族達が遺言状の封を開けようとしている時、リヌッチオはこっそりと少年を使って恋人のラウレッタとその父親ジャンニ・スキッキを呼びに行かせた。
さて、遺言状の内容は噂されていた通り全額を修道院に寄付するというものであった。
そこでリヌッチオは何かよいアイデアを知恵者のジャンニ・スキッキに頼もうと言っていたところに、先ほど少年を使って呼びに行っていたジャンニ・スキッキラウレッタがやってきた。
リヌッチオジャンニ・スキッキに窮地を救って欲しいと頼むが、「持参金無しの娘とは結婚させない」と親族一同に言われたことに腹を立てているジャンニ・スキッキはいったんは拒否した。
しかし娘のラウレッタにまでも頼まれてしまったら断りきれない。


(私のお父さん) 

ねえ、お父さん
あの方が好きなの、すばらしい、すばらしい方よ
ポルタ・ロッサへ行きたいの 愛の指輪を買いに
本当よ、本当よ、あそこへ行きたいの
もしもあの方を愛することが無駄なことならば
ポンテ・ヴェッキオに行くでしょうよ
アルノ川に身を投げに
恋が私の胸を燃やし苦しめるの
どうぞ神様、死なせて下さい
お父さん、どうぞお願い、後生だから

 


トゥーランドット