歴史の日

一年365日、その日に何が起こったか?


 

 

まえがき


日とは地球が一回転に要する時間のことである。
0時から24時までの24時間は、切れ目なく連続しながら
太古の昔から遠い未来へ果てしなく続いている。
この永遠とも思える地球の回転運動は既に46億年も続いているのだという。

46億年にも及ぶ壮大な地球の営みに比べれば
われわれ人類の数万年の歴史は、僅か一瞬とも思えるが、
その中にはたくさんの人間の喜び、悲しみ、嘆き、感激、発見がぎっしりと詰まっている。

一日一日は、絶えず規則正しく一定に流れてゆき、誠に人間の感情とは無関係で、
時にはその正確さが冷酷・非情に思えることさえある。
季節は毎年、嬉しいときも、悲しいときも、万人に平等に巡ってくるのだ。

その季節の中に、誰にも思い出の「あの日、あの時」がある。
誰にも決して忘れられない「思い出の一日」があるように、日本人にとって、
更には人類にとって忘れてはいけない「あの日」がある。
そんな「歴史的な日」を365日、一年分集めてみた。

まことに個人的な趣味と基準で編集したために、ヨーロッパ史、
特にハプスブルク家やナポレオンの事柄に偏ってしまった感もあるがご容赦願いたい。
結婚式のスピーチやご挨拶の際の話題提供に、またヨーロッパ旅行の際のなどに
ご利用いただけるのかも知れない。

歴史について次のように語った人がいる。

「歴史とは、重要な期日から成り立っているものではない。
むしろ、歴史を成り立たせるのは、
その期日の間に起こるできごとである。」

ここに編集されたいくつもの「歴史の日」を振り返りながら、
「今日は何の期日なのか・・・」、「その間に何が起こったか・・・」
ということに思いを馳せていただければ幸いである。

2000年4月1日

tabi-taro