オープニング
遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみ
ミッドナイトオデッセイ(オープニング)
おそらく夜を飛ぶのではなく
夜が二人の中を飛行していく時間があります
それは描くことの出来ない映像、語ることの出来ない言葉
音楽のような「ナイトライフ」
あなたがそこにいること、そして私がここにいることで始まる
果てしのない旅ウィークエンドの夜は今離陸したばかりです…
オープニング(小野田ver)
今日もまた、世界のどこかで旅立つあなたのために。
花花のつぼみが深呼吸をはじめ、
木々たちは心地よい木陰作りの準備を始める。
そう、あの街角や公園の光や風にもう一度会いたくて。
旅立つために、あなたは今静かな興奮につつまれた
充実の時の予感の中にいる。
「夕暮のデロス」 (MICONOS) 「ミッコノース、ミッコノース」と桟橋で船頭さんの娘が |
「サン・マルコの恋人」(SAN MARCO) ベニスのサン・マルコ広場で カメリエーレが、粋な知らせを運んで来る。 |
「白鳥の城」(THE SWAN CASTLE) チロルの山々から、ババリアの野へ舞いおりてくる雪が、 |
「パリのめぐり逢い」(Live for Life) 外套の襟を立てた人の |
FROM THE COLOSSEUM WALLS コロッセオの落書き
愛される事に慣れて,老いを忘れた町か,ローマ.. |
「夏の日のローマ」 ベネト通りに,熟れた夏の日のローマ |
白夜の恋 (A WHITE NIGHT) デンマークの森のサマーハウスで、白夜の恋が眠ろうとしない。 |
夢のつづき (The Dream I Dream) 霧の朝、白い夢のつづき。 |
星空にかける想い (Journey to The Stars) 日が落ちて、空がゆるやかに目を閉じる。 |
エンディング
夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります
お送りしております、この音楽も美しく、あなたの夢に、溶け込んでいきますように
1994年12月30日 7387回目 城達也さん最後の放送
25年間 私がご案内役を努めて参りましたジェットストリームは
今夜でお別れでございます。
長い間本当にありがとうございました。
お送りしておりますこの音楽が
美しくあなたの夢に溶け込んでゆきますように
では皆様 さようなら
この二ヵ月後、1995年2月25日 城達也さんは永眠されました。